思い出ばなし①

日常

ドリルすな!

教員時代、3年間学年で受け持ったある生徒がいました。

 

1年生の頃は、校内外で友達と一緒になにかとトラブルを起こして呼び出しをくらうこともあるような子でした。

100点満点の定期テストを受ければだいたい5点くらい。

 

授業ノートを集めたときには一応出してくるものの、ほぼ書けていないボロボロびりびりの強烈ノートが出されました(笑)

 

でもとても明るくて、彼の発言でクラスに笑いが起きることも多かったです。

授業はつまらなかっただろうに、

たまに突然手を挙げて発言してみたり、眠気と必死に戦って白目むいてたりで、

見ているこっちが笑顔になるような子でした。

 

 

中学校では、卒業する3年生のために「3年生を送る会」というものがありました。

 

1、2年生各学年の出し物もあるのですが、幕間で行う有志の出し物もありました。

 

その有志の数分の出し物に、彼は友達と一緒に2人で参加しました。

 

当日に向けて授業後練習を続ける様子がありました。

 

そして本番披露したのは、よしもとでおなじみの「ドリルすなー!」

 

完コピも完コピ、声量は本家よりデカいんじゃないかというくらいで、

 

体育館ではドッカンドッカンうけてました。

 

無言でドリルを続ける職人のような相方(笑)とも息ピッタリでした。

 

正直、勉強の単語は全く覚えないけど、こんな長いネタは覚えられるんかいって思いました(笑)

 

オリジナルな力

大爆笑でしたが、すごく感動しました。

 

「3年生のために」という思いをもってやったことに対してではなく、

 

数分間、二人だけで500人あまり(全校生徒)を笑わせることができる彼らの力に感動しました。

 

たしかに勉強はできませんでしたが、彼らならではの力がありました。

そんな彼らの力にスポットライトを当て、力を発揮させた先生もすばらしいなと思いました。

 

でも、彼らだけではなく一人一人の生徒が、その子ならではの力を持っていたと思います。

それを思うと、一日の半分を過ごす学校での「成績」が大きな判断材料になってしまうことが少しせつなくもあります。

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一緒に遊べる家庭教師Knopp(クノップ)では、不登校や学力不振でお悩みの方ももちろんですが、子どもがもつオリジナルな力を見つけるサポートをさせていただきたいです。

※小学生・中学生を対象としておりますが、Kサポートのみのご利用でしたら高校生の方もサポートさせていただきます。

 

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