教員思い出話②

日常

久しぶりに、勤務していた学校の卒業アルバムを見ました。

 

こんなことあったなー、この子こんな感じだったなーとか、いろいろ思い起こされました。

 

教員生活最後の年に、私のクラスにいた男の子。

とても不思議でおもしろいけど、洞察力のある子でした。

 

ある日その子が昼食用に白飯を自分でにぎってきていて、すごいなあと思っていたのですが

 

なぜかおかずがなく…

 

隣の友達の弁当のにおいをおかずに

「うめぇうめぇ、ありがてぇ」とおにぎりをむしゃむしゃしていました(笑)

(後でわかったのですが、学校で事前に頼んでおくべきランチボックスを頼み忘れ、それをお母さんにバレないようにしていたそうです)

 

他にもそんな感じでいろいろな点でおもしろかったのですが、

最大の特徴(笑)は生き物が大好きだったことでした。

 

生き物、特に虫についての知識は相当なもので、虫について質問すると上手に説明してくれました。

 

いつも制服のポケットに小さな正方形のタッパーを忍ばせていて、何に使うのか聞いたら、

 

「捕まえた虫を入れておくためです(キリッ)。」と言っていました。

(このタッパーに蚊を入れていたこともありました!)

 

教室に蜂が現れたときは、大抵の子はわーわー逃げ回るか相手にしないかですが

 

その子は「体に〇〇な模様があるので〇〇バチだな。だから刺さない。雌だ。」

 

とか言いながら例のタッパーを取り出していました。

 

またある時は中の様子が見えるようなアリの巣を作ってみたり、

家で飼っているカメレオン?かなにかに与える餌を探していたり。

 

今思い返してもププっとなります。

 

将来は生き物に関わる仕事ができたら楽しそうだねーと本人と話しましたが、

 

別に将来に繋がらなかったとしても、それほど熱中できるものに出会えたことがすばらしいし、

少しうらやましいくらいでした。

 

子どもでも大人でも、好きなものを一心に追いかける様子は素敵だなー

と思い起こさせてくれる良い思い出です。

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