久しぶりに、勤務していた学校の卒業アルバムを見ました。
こんなことあったなー、この子こんな感じだったなーとか、いろいろ思い起こされました。
教員生活最後の年に、私のクラスにいた男の子。
とても不思議でおもしろいけど、洞察力のある子でした。
ある日その子が昼食用に白飯を自分でにぎってきていて、すごいなあと思っていたのですが
なぜかおかずがなく…
隣の友達の弁当のにおいをおかずに
「うめぇうめぇ、ありがてぇ」とおにぎりをむしゃむしゃしていました(笑)
(後でわかったのですが、学校で事前に頼んでおくべきランチボックスを頼み忘れ、それをお母さんにバレないようにしていたそうです)
他にもそんな感じでいろいろな点でおもしろかったのですが、
最大の特徴(笑)は生き物が大好きだったことでした。
生き物、特に虫についての知識は相当なもので、虫について質問すると上手に説明してくれました。
いつも制服のポケットに小さな正方形のタッパーを忍ばせていて、何に使うのか聞いたら、
「捕まえた虫を入れておくためです(キリッ)。」と言っていました。
(このタッパーに蚊を入れていたこともありました!)
教室に蜂が現れたときは、大抵の子はわーわー逃げ回るか相手にしないかですが
その子は「体に〇〇な模様があるので〇〇バチだな。だから刺さない。雌だ。」
とか言いながら例のタッパーを取り出していました。
またある時は中の様子が見えるようなアリの巣を作ってみたり、
家で飼っているカメレオン?かなにかに与える餌を探していたり。
今思い返してもププっとなります。
将来は生き物に関わる仕事ができたら楽しそうだねーと本人と話しましたが、
別に将来に繋がらなかったとしても、それほど熱中できるものに出会えたことがすばらしいし、
少しうらやましいくらいでした。
子どもでも大人でも、好きなものを一心に追いかける様子は素敵だなー
と思い起こさせてくれる良い思い出です。
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